甲府盆地をぐるっと一周する高規格道路、「新山梨環状道路」。
アルプス通りや国道140号を走っていると、巨大な橋脚がニョキニョキと立ち並ぶ光景を目にする機会が増えましたよね。
地元で暮らす私たちにとって、この道路は単なる「新しい道」以上の意味を持っています。
「あそこの渋滞がなくなるのか？」「いつになったら通れるのか？」
今回は、山梨の交通の未来を左右するこの巨大プロジェクトの「2026年現在のリアルな状況」と、開通によって私たちの生活がどう変わるのかを地元目線で詳しく解説します！
目次
現在の最優先エリア！「北部区間」のいま
現在、最も激しく工事が進んでいるのが、甲斐市牛句（双葉JCT付近）から甲府市桜井町（和戸周辺）を結ぶ「北部区間」です。
- 工事の現場： 中央道・甲府昭和IC付近から、山の手通りをまたぎ、武田神社の北側を通って広瀬付近まで。
- 進捗の様子： 2025年度から2026年にかけても多額の予算が投入され、特に高架橋の建設が急ピッチで進んでいます。
【危機管理メモ】
工事が進んでいるエリア周辺（特にアルプス通りとの交差地点付近）は、大型車両の出入りが激しくなっています。
夜間は路面の段差や急な車線変更に十分注意しましょう。
全線開通の完成予想ルートと期間
新山梨環状道路は、全長約43kmの巨大な輪です。
現在、南側と西側の約28kmは開通していますが、残りの区間がどうなるのか詳細をまとめました。
■ 区間ごとの開通見通し
| 区間名 | 走行距離 | 現在の状況 | 開通見通し（目標） |
| 北部区間（西） | 約5.0km | 甲斐市牛句〜甲府市下帯那。橋梁やトンネル工事が進行中。 | 2020年代後半〜順次 |
| 北部区間（東） | 約4.1km | 甲府市下帯那〜桜井町。武田神社の北側を通り、高架橋を建設中。 | リニア開業（2034年頃）まで |
| 東部区間 | 約7.1km | 桜井町〜笛吹市〜甲府南IC。現在、計画・調査段階。 | 2030年代以降 |
まだまだ時間はかかりそうですね。
■ 「リニア」が完成時期の鍵
山梨県は、リニア中央新幹線の開業（現時点で2034年以降）に合わせ、環状道路全体の完成を目指しています。
特にリニア駅ができる甲府市大津町周辺へのアクセスを改善するため、北部区間の整備は最優先事項となっています。
地元民が受ける「3つの劇的メリット」
この「高規格道路（信号がなくスムーズに走れる道）」が完成すると、私たちの生活はこう変わります。
① 慢性的な「朝晩の渋滞」からの解放
現在、甲府駅北側の「山の手通り」や「武田通り」は、イベント時に逃げ道がありません。
環状線ができることで、通過交通がバイパスへ逃げ、市街地のノロノロ運転が解消されるとされています。
② 救急搬送のスピードアップ（命を守る道）
信号のない道路ができることで、県立中央病院などの三次救急医療機関への搬送時間が大幅に短縮されると予想されています。
まさに「命をつなぐ道路」としての役割も期待されています。
③ 観光・物流の利便性向上
中央道や中部横断道へのアクセスがスムーズになり、県外へのお出かけが楽になります。
また、物流が効率化されることで、地域の経済活性化も期待されています。
工事中の今だからこそ、気をつけたいこと
道ができるのは楽しみですが、完成するまでは以下の点に注意が必要です。
まとめ：山梨の明日をつくる道
新山梨環状道路は、私たちの生活をより安全で、より便利に変えてくれる希望の道です。
巨大な橋脚が少しずつ繋がっていく様子は、まさに山梨が進化している証拠。
完成を心待ちにしながら、今日も一日、安全運転で過ごしましょう！